Reading Guide

自由主義の読書案内

「自由主義に興味を持ったけれど、何から読めばいいか分からない」——いちばん多く寄せられる質問です。日本語で読める本にしぼって、42冊をご案内します。

表示中: 42冊

政府は私たちの通貨に何をしてきたのか?

マレー・ロスバード/蔵研也 訳(自由主義研究所、2026年)

お金とは何か、なぜ政府が通貨の発行を独占すると価値が下がっていくのか。157ページの小冊子ですが、ロスバードの著作でおそらく最も広く読まれてきた一冊です。原著は1963年。ミーゼス研究所が選ぶ「初学者のための5冊」のうちの1冊。

初心者向け自由主義研究所の本中央銀行・通貨オーストリア学派リバタリアニズム古典

経済の考え方がわかる本

パー・バイランド/蔵研也 訳(自由主義研究所、2025年)

オーストリア学派経済学の考え方を、数式を使わずに一冊で見渡せる入門書。「経済学とは何を考える学問なのか」から始めたい方に。原題 How to Think about the Economy。ミーゼス研究所が選ぶ「初学者のための5冊」のうちの1冊。

初心者向け自由主義研究所の本経済学オーストリア学派

世界一シンプルな経済学

ヘンリー・ハズリット(日経BP、2010年)

「政策の効果は、目に見える部分だけで判断してはいけない」——たった一つの教訓を、雇用・公共事業・関税・最低賃金へと当てはめていきます。原著 Economics in One Lesson(1946年)。ミーゼス研究所が選ぶ「初学者のための5冊」のうちの1冊。

初心者向け経済学古典

I, Pencil

レナード・E・リード(1958年、英語)

本を買う前に、まず10ページの短編を。一本の鉛筆が「私の作り方を知る者は地上に一人もいない」と語り出す寓話です。分散した知識と価格による調整という論点を、これ以上ないほど短く伝えます。

初心者向け無料で読める古典経済学

法/見えるものと見えないもの

フレデリック・バスティア/蔵研也 訳(JTR日本税制改革協議会、2025年)

法が本来の役割を離れ、「合法的な略奪」の道具に転じる過程を論じた古典。「割れた窓」の寓話で知られる『見えるものと見えないもの』と、その漫画版を併録しています。全国約4,900の高等学校の図書館へ寄贈された本です。

初心者向け古典法哲学経済学

自由はどこまで可能か

森村進(講談社現代新書、2001年)

副題は「リバタリアニズム入門」。日本語で書き下ろされたリバタリアニズムの入門書。翻訳ではない日本語の解説から入りたい方に。

初心者向け日本リバタリアニズム

リバタリアン宣言

蔵研也(朝日新書、2007年)

当研究所の主任研究員による、日本語で書かれたリバタリアニズムの論考。国家の役割をどこまで削れるかを、日本の制度に即して論じます。

初心者向け日本リバタリアニズム

無政府社会と法の進化

蔵研也(木鐸社、2007年)

副題は「アナルコキャピタリズムの是非」。法や治安を国家が独占せずに供給できるのか、という問いを正面から扱った一冊。

本格的に日本リバタリアニズム法哲学

アナーキー・国家・ユートピア

ロバート・ノージック/嶋津格 訳(木鐸社、1992年)

再分配国家への正面からの反論として書かれた、最小国家論の現代的古典。ロールズ『正義論』への最強の反論とされます。

本格的にリバタリアニズム法哲学政治

自由の倫理学

マレー・ロスバード/森村進・森村たまき・鳥澤円 訳(勁草書房、2003年)

自然権論から出発して無政府資本主義まで体系化した理論書。リバタリアニズムの原理を最後まで押し切るとどうなるかを示します。

本格的にリバタリアニズム法哲学

自由のためのメカニズム

デイヴィド・フリードマン/森村進ほか 訳(勁草書房、2003年)

副題は「アナルコ・キャピタリズムへの道案内」。法や治安まで市場で供給しうるという立場から、最小国家論のさらに先を論じます。

本格的にリバタリアニズム法哲学経済学

不道徳な経済学

ウォルター・ブロック/橘玲 訳(早川書房、2020年)

世間が眉をひそめる職業を次々に擁護してみせる思考実験。2006年『不道徳教育』の改題・再刊にあたる超訳版です。原題 Defending the Undefendable。

初心者向けリバタリアニズム経済学

自由論

J.S.ミル/関口正司 訳(岩波文庫、2020年)

他人に危害を及ぼさないかぎり干渉されない、という原則を定式化した一冊。自由主義の共通言語です。

古典法哲学政治

全訳 統治論

ジョン・ロック/伊藤宏之 訳(八朔社、改訂版2020年)

所有権はどこから生まれるのか、政府が信託に背いたとき人民は何をしてよいのか。近代自由主義の出発点。岩波文庫『完訳 統治二論』(加藤節 訳)も同じ原著です。

古典法哲学政治

18歳から考える経済と社会の見方

蔵研也(春秋社、2016年)

経済学の考え方を、進学・就職・結婚といった身近な選択から説き起こす入門書。学生や、経済学に苦手意識のある方に。

初心者向け日本経済学

自由と市場の経済学

マーク・スカウソン(春秋社、2013年)

ウィーン(オーストリア学派)とシカゴ学派は味方なのか敵なのか。原題 Vienna & Chicago, Friends or Foes?

オーストリア学派経済学歴史

オーストリア学派の経済学

尾近裕幸・橋本努 編著(日本経済評論社、2003年)

副題は「体系的序説」。日本の研究者による学派の解説。日本語で学説史を押さえたいときに。

本格的に日本オーストリア学派歴史

ヒューマン・アクション

ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス/村田稔雄 訳(春秋社、1991年/新版2008年)

学派の集大成にして最高峰。1,000ページ級。急がず、必要な章から。

本格的にオーストリア学派古典経済学

人間・経済・国家

マレー・ロスバード/自由主義研究所(翻訳連載中)

ミーゼスの体系を教科書として再構成したもので、『ヒューマン・アクション』より読みやすい一冊です。当研究所が章ごとに翻訳し、完成した章からPDFで無料公開しています。全訳後に書籍として出版予定。

本格的に無料で読める自由主義研究所の本オーストリア学派経済学

通貨・銀行信用・経済循環

ヘスース・ウエルタ・デ・ソト/蔵研也 訳(春秋社、2015年)

部分準備銀行制度を法史と経済理論の両面から批判した大著。本格的に踏み込むならこの一冊。

本格的に中央銀行・通貨オーストリア学派法哲学

貨幣発行自由化論

F.A.ハイエク/川口慎二 訳(東洋経済新報社、1988年/日経BP、2020年)

通貨の発行を国家が独占する必要はあるのか。競争する民間通貨という晩年の構想。

中央銀行・通貨オーストリア学派

社会主義・経済計算・起業家精神

ヘスース・ウエルタ・デ・ソト/蔵研也 訳(春秋社、2024年)

「社会主義では生産手段の市場価格が成立せず、合理的な経済計算ができない」という経済計算論争を、現代の視点から再構成した一冊。

本格的に社会主義批判オーストリア学派経済学

隷従への道

F.A.ハイエク/村井章子 訳(日経BP、2016年)

計画は善意から始まっても自由を失わせる。20世紀でもっとも読まれた自由主義の書。春秋社から『隷属への道』(西山千明 訳)という別訳も出ています。

社会主義批判政治古典

計画経済の根本問題/福祉国家亡国論

山本勝市(1939年/1975年)

ミーゼスの経済計算論を日本にいち早く体系的に紹介した先駆者の一人。河上肇に師事しましたが早くから社会主義に懐疑を抱き、欧州留学とソビエト視察を経て決別しました。当研究所では読書会も開いています。古書・図書館で。

日本社会主義批判歴史本格的に

公共選択の理論

ジェームズ・ブキャナン、ゴードン・タロック/宇田川璋仁 監訳(東洋経済新報社、1979年)

副題は「合意の経済論理」。政治家も官僚も有権者も、市場と同じく自己利益で動く。政治を経済学で分析する出発点。

本格的に政治経済学

赤字の民主主義

ジェームズ・ブキャナン、リチャード・ワグナー(日経BP、2014年)

なぜ民主国家は財政赤字を止められないのか。ケインズ以後の政治の構造を問う。

政治経済学

民主主義と政治的無知

イリヤ・ソミン(信山社、2016年)

有権者が政治に無知なのは怠慢ではなく合理的である。ならば政府は小さいほうがよい、という議論。

本格的に政治

国際政治と進化政治学

伊藤隆太 編著/蔵研也ほか(芙蓉書房出版、2023年)

当研究所の蔵研也が第2章・第3章を分担執筆。社会主義がなぜ失敗するのかを、経済計算とは別の「人間の本性」の側から論じています。

本格的に日本政治

MILEI ミレイと自由主義革命

ニコラス・マルケス、マルセロ・ドゥクロス/蔵研也 訳(自由主義研究所、2025年)

日本で初めて翻訳出版されたミレイ本。選挙戦と政策のルポルタージュに自由主義思想の解説を織り込んだ構成。

自由主義研究所の本ミレイ/アルゼンチン政治歴史

ミレイ現象

フィリップ・バグス/蔵研也 訳(自由主義研究所、2025年)

「文化の戦い」とパレオリバタリアニズムの分析書。ミレイ本人が寄せた序文を収録しており、本人の言葉で知的遍歴をたどれます。

自由主義研究所の本ミレイ/アルゼンチンリバタリアニズム政治

自由への決断

ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス/村田稔雄 訳(広文社、1980年)

ミーゼスが1959年にブエノスアイレスで行った6つの講義。ミレイが受け継いだ思想の源流を日本語でたどれます。原題 Economic Policy。ミーゼス研究所が選ぶ「初学者のための5冊」のうちの1冊。古書・図書館で。

ミレイ/アルゼンチンオーストリア学派古典初心者向け

なぜスペースXはNASAを超えたのか

ライナー・ツィテルマン/蔵研也・藤丸順子 訳(自由主義研究所、2026年)

政府主導の宇宙開発ではなく、自由な起業家精神こそがイノベーションを生み出すことを描いた一冊。原題 New Space Capitalism。

初心者向け自由主義研究所の本歴史経済学

税金の世界史

ドミニク・フリスビー(河出書房新社、2021年)

税がいかに歴史を動かしてきたか。理論書の前に読む一冊としても。

初心者向け歴史経済学

現代語訳 学問のすすめ

福澤諭吉/齋藤孝 訳(ちくま新書、2009年)

「一身独立して一国独立す」。門閥と権威に依らず自分で判断し自分で立つ——独立自尊の思想は、日本における自由主義の重要な源流の一つです。

日本古典歴史初心者向け

資本主義と自由

ミルトン・フリードマン/村井章子 訳(日経BPクラシックス、2008年)

政府の役割をどこまで狭められるかを、教育・医療・免許制度・累進課税と項目ごとに検討していく一冊。シカゴ学派の側からの自由主義の古典です。

初心者向け古典経済学政治

選択の自由

M・フリードマン、R・フリードマン/西山千明 訳(日経ビジネス人文庫、2012年)

テレビ番組として作られた内容がもとになっており、『資本主義と自由』より具体例が多く読みやすい一冊。原題 Free to Choose。

初心者向け経済学政治

自由の条件

F.A.ハイエク/気賀健三・古賀勝次郎 訳(春秋社、ハイエク全集、全3巻)

法の支配とは何か、自由な社会はどんな制度に支えられているのかを体系的に論じた主著。リンクは第I巻です。

本格的に古典法哲学政治

リバタリアニズム

渡辺靖(中公新書、2019年)

副題は「アメリカを揺るがす自由至上主義」。アメリカ社会でリバタリアニズムがどう広がっているかを、思想の内側からではなく社会の観察として描いた一冊。

初心者向け日本リバタリアニズム政治

肩をすくめるアトラス

アイン・ランド/脇坂あゆみ 訳(ビジネス社、2004年)

生産する者が世界から降りたら何が起きるか、という設定の長編小説。アメリカのリバタリアン運動に大きな影響を与えました。

リバタリアニズム古典政治

隷従への道(要約版)

F.A.ハイエク/蔵研也 訳(JTR日本税制改革協議会、2025年)

『隷従への道』を要約した読みやすい版。漫画版と「社会主義と知識人」を併録しています。全国約5,000の高等学校の図書館へ寄贈された本で、購入すると次号の出版・寄贈に充てられます。

初心者向け社会主義批判政治古典

本の前に、全体像から

「そもそも自由主義とは何か」から知りたい方は学ぶページへ。思想家から入りたい方は思想家ページへどうぞ。当研究所の出版書籍は書籍ページにまとめています。