AIで計画経済は可能か ― ハイエク vs ビッグデータ
「AIとビッグデータがあれば、もう市場はいらないのではないか」。静かに、しかし確実に再燃しているこの主張に、自由主義研究所として正面から答えます。計算能力が飛躍した現在だからこそ、この問いは以前より真剣に検討する価値があります。結論を先に言えば、自由主義研究所の答えは「否」です。ただし、AIに何もできないからではありません。ミーゼスの経済計算問題と、ハイエクが示した知識・発見の問題は、計算能力だけでは解消しないと考えるからです。
※ 本ページの位置づけ:本ページは応用編Ⅱ(リバタリアンと外部の論争)に属します。社会主義計算論争という、リバタリアニズム・オーストリア学派とその外部との論争を主題とするため、ミーゼスとハイエクの経済学の立場から検討し、研究所としての結論を示します。リバタリアン内部で意見が分かれる論点は応用編Ⅰで扱っており、そちらでは双方の論拠を並べて結論を出していません。最終更新:2026年8月16日